と不安になってしまいませんか?
僕も最初は全く自信がない状態で転職活動をしていたので、
「アピールできることは何もない」とめちゃくちゃ悩みました。
売り上げもパッとしないし、大きなプロジェクトもない。
毎日同じルーティンワークこなしているだけ。
こんな僕が「アピールできることは何もない」って。
でも、「何もない」はカン違いです。
アピールできるキャリアが「何もない」なんてあり得ません。
たぶん「何もない」と悩むときは
キャリアの棚卸しの考え方が浅いか間違っているかのどちらかです。
そこでこの記事では、キャリアの棚卸しについて解説します。
小売業でパッとしない作業ばかりしていた僕でも書類や面接は好評。
それはキャリアの棚卸しに積極的に取り組んだからです。
この記事でわかること
- 「何もない」はあり得ない。キャリアの棚卸しの考え方
- キャリアの棚卸しはいつやるの?なんでやるの?
- 書類や面接でキャリアの棚卸しを活用する方法
それでは本編スタート。
【キャリアの棚卸し】いつやるの?
というのもキャリアの棚卸しが、
この後すべての転職活動に大きく影響するからです。
なので『転職の軸決め』と『キャリアの棚卸し』は、
二つ合わせて転職活動の一番はじめにやってください。
また、キャリアの棚卸しをしっかりしておくことで、
自己PRや志望動機がめちゃくちゃ書きやすくなります。
思ってたのと違う!こうならないための転職の軸の考え方
キャリアの棚卸しをする目的
企業とのミスマッチを防ぐことが一番の目的です。
キャリアの棚卸してこれまでの経験から
成果に結びつくあなたの強みや挑戦してみたい業界が見えてきます。
これが見えないまま転職活動をしてしまうと、
企業が求める人材とあなたの得意がかみ合わないまま入社なんてことになりかねません。
いざ入社したら「やりたい事と違う!」では困りますよね?
あなたも企業もかなりの労力を消費してしまうことになります。
だからキャリアの棚卸しをしっかりして、
企業の求める人材とあなたの経歴を照らし合わせて、
転職のミスマッチを避けましょう!
これまでの経歴(キャリア)を振り返る
キャリアの棚卸しをすることで、どんな実績があるのかがパッと見てわかりやすくなります。
詳しくは後述しますが、下記のような項目をまとめることで
職務経歴書や面接対策で用意するエピソードの土台になります。
- どんな業務を経験してきたのか
- どんな考え方で仕事に取り組んでるのか
- 成功体験や失敗体験はあるか
【たった4ステップ】キャリアの棚卸し
こんな風に思ってるならご安心を!
漠然と『キャリアの棚卸し』って言われると
何をすればいいのかわからなくて「めんどくさい」が先行しますよね。
でも具体的な手順は次のたった4ステップです。
- 携わってきた業務を洗い出す
- それぞれの業務について深堀り
- キャリア全体の方向性を決める
- 強みやエピソードを抽出する
それぞれ説明していきます。
携わってきた業務を洗い出す
時系列順に、思いついた業務は全部洗い出しましょう。
小さな業務も全部です。
自分では当たり前と思っていたけど、
客観的にみると十分実績だ!ってのは良くある話。
当たり前に思っているから案外気づかないんです。
どんな業務が実績や強みに結び付くのかすぐはわからないので、
どんどん洗い出していきましょう。
とはいえ後から追加で洗い出すこともできるので、
業務数にこだわりすぎる必要はありません。
それぞれの業務について深堀り
ステップ1で洗い出した業務ごとに、
- どんな作業があるのか
- 何を考えながら作業していたのか
- 作業をする際に工夫していたこと
- 結果はどうなったのか(成功、失敗)
- 結果に対して原因や改善点はあるか
って感じで深掘りをしていきましょう。
可能であれば、作業中に感じたこと(感情面)も深掘りできると
どんな業務にやりがいを感じるのかとか可視化しやすくなります。
「1か月間の販売キャンペーンで、昨年と比べて売り上げアップ」
(自分で計画して成果が出ることに感動、楽しい、やりがい)
みたいにまとめてました!
全部の業務やってると相当な時間がかかってしまうので、
いったんは目立つ業務だけまとめてしまうのもアリです。
キャリア全体の方向性を決める
ステップ1と2でまとめた業務や考え方を振り返って、
①あなたが行きたい業界
②あなたが向いてそうな(成果を出せそうな)業界
この辺りのキャリアの方向性を決めましょう。
強みやエピソードを抽出する
厳密に言えば、キャリアの棚卸しの一歩先の話。
これまでにまとめた内容から、あなたの強みを抽出してください。
例えば、販売職で「昨年より販売実績を上げている」なら、
強みは「論理的思考ができる」「リーダーシップがある」「積極的に行動ができる」
などたくさん抽出できます。
強みに合わせてエピソードを整えると、面接ですぐに使える土台が完成します。
例えば、
私の強みは論理的思考ができることです。販売職の業務に取り組む中で、ある商品が全く売れていないことに気が付きました。価格は他店と変わりません。そこで一緒に購入されることの多い商品と同じ棚へ、複数個所に分けて商品を配置するようにしました。結果として、配置変更前に比べて2倍の売上を達成できました。このことから、単独で商品を並べるより、同時に利用する商品と合わせることで売り上げにつながりやすいことがわかりました。このように、論理的に考えて問題を解決できることが、私の強みだと考えています。
キャリアの棚卸しの2つのポイント
結果ではなく考え方を重視する
転職活動で重要になるのは、
「あなたが行動したときの考え方」だからです。
と首をかしげたくなるかもしれません。
「月間販売実績が5万円を15万円にしました」より
「年間MVP」とか「社長賞」とかの方が
かっこよく見えるかもしれません。
でも、面接官はそんな肩書は全然気にしてません。
だって企業ごとに商材も違うし社員数も変わります。
もしかしたら「社長賞」は10人しかいない営業部門で、
上位5人に与えられるものかもしれません。
つまり、面接官からすると全くあてにならない肩書なんです。
逆に「月間販売実績が5万円を15万円にしました」なら、
セット販売したり、ベネフィットを訴求するようにしたり、
考え方を伝えることで転職後も「再現性がありそう」
という印象を与えられるわけです。
だから実績を出したときの考え方、
実績を出すまでの過程をアピールすることが重要になります。
その時の気持ちまで振り返る
気持ちまで振り返ることで、
より転職によるミスマッチを防ぎやすくなります。
販売職からまた販売職がいい人は少ないと思います。
例えばスーパーから他店スーパーみたいな。
だってスーパーの長時間労働や薄給、
従業員やお客さんとの人間関係がイヤで辞めたはず。
なのに転職後も同じ環境なんてストレスしかない。
転職はあくまで「現職の悩みを解決する手段」です。
そのため転職後も悩みが解決しないのであれば、
転職する意味がありません。
なのでキャリアの棚卸しをするときは、
ちゃんとその時の気持ちも深掘りするようにしましょう。
いくら実績の出せる向いてる仕事でも、
ストレスが多すぎるものは長続きしませんから。
アピールできる実績がなにもない
実績がないなんてことはあり得ません。
考え方次第でたくさんあるはずです。
サクッと解決できる方法を3つ紹介しますね。
キャリアを見る角度を変えてみる
同じ実績でも、見方によっては発揮されている能力やスキルが全然違うというのはよくあります。
例えば販売数量を増加させたという実績。
一見すればマーケティング能力をアピールする実績。
でも分解していけば、マーケティング能力以外にもいろいろあります。
販売数量から発注数量を調整するための数字判断する能力や、パートさんたちにスムーズに作業を進めてもらうためのマネジメント力、店頭でお客さんに買ってもらいたいと思わせるトーク力、売りたい商品が目立つようにするレイアウト力などなど。
この実績は志望業界ではアピールできないかーってものでも、分解すれば意外と当てはまることがありますよ。
そもそもたいてい複数の能力やスキルが組み合わさって実績になってるので、分解していくといい感じになります。
安心してください。
チームの実績はあなたの実績
例えばスーパーの青果部門勤務とします。
月間の部門売り上げが伸びれば、それはあなたの実績です。
特別あなたが主導して実績を立てる必要はありません。
現在の販売状況で問題点はどこなのか?
どこを変更すれば改善できるのか?
改善するためにどんな行動をして、結果どうなったのか?
実績の大小より、問題に対して何を考えて、どんな貢献をしているのかがよっぽど大事です。
求められる能力やスキルに合わせて実績を作る
特に小売業はいろんな業務に広く浅く携われます。
僕は前職スーパーの惣菜部門でしたが、発注管理・マネジメント・接客・売り場のレイアウト企画などいろいろ関わっていました。
また、OJTばかりで嫌だったので、自発的に説明用にマニュアル作成もやりました。
こんな風に手を挙げれば様々な業務があるのが小売業です。
そして志望業界の求められる能力やスキルがわかれば、その点をアピールできる実績を作るための業務に関わることもできます。
製造の管理職候補ならマネジメント力とか、営業なら接客力とか。
実際に僕はwebマーケに転職したいと思ったので、半年で次の3つの実績を作ってます。
1.1か月の販売キャンペーンで昨年と比べ2.5倍の売上へ
2.PB商品の週間売上順位をほぼ最下位から2位まで向上
3.ブログとSNSを使ってwebマーケに挑戦
ちなみに上記以外は実績と言える実績はありません。
転職するためだけに取りくんだことばかりです。
少しのやる気と少しの工夫で、未経験でも評価される実績は作れます。
まとめ:キャリアの棚卸は転職活動の初期にやる
キャリアの棚卸しの具体的な手順は、以下の4ステップ。
- 携わってきた業務を洗い出す
- それぞれの業務について深堀り
- キャリア全体の方向性を決める
- 強みやエピソードを抽出する
ポイントは、
- 結果ではなく考え方を重視する
- その時の気持ちまで振り返る
この2つだけです。
「実績とアピールできるものなんて何もない!」
たいていの場合カン違い。
実績だとちゃんと気づいていないだけです。
せっかく良い経験をして、強い実績を持っているのに
アピールしないのは実にもったいない!
頭を抱えてしまうのもわかりますが、
まずは不格好でもキャリアの棚卸しをやってみましょう!
もし詰まるようなら、
転職エージェントに相談するのもいいかもしれません。
キャリアの棚卸は、転職の軸を決めた後の履歴書とかを書く前にやりましょう。
志望企業にアピールするためにも、転職のミスマッチを防ぐためにも重要です。
「実績なんてないよ!」
ってときは見方を変えたり、いっそのこと実績を作ったりしてみるのもアリ。
未経験者でもおすすめの転職エージェントは次の3つ。